「おいおい、家出少年の間違いじゃないのか?」という声が聞こえてきそうです。
老人が家出するか?認知症の徘徊ではないのか?と。
老人も家出はします。
未成年の通過儀礼みたいなイメージもある家出ですが、警察の統計を見ると成人の家出も結構多い。
そして60代以上の層でもかなりの数の家出人が出ているのです。
もちろん認知症の徘徊まで含めてのことですが、そうではない場合もあります。
人生の終末が近づいて、何もかもイヤになっちゃった…みたいな動機でいなくなってしまう人もいるのです。
年金はとても生活していけないレベルに低下してきていますから、経済的困窮から絶望して家出する老人も今後増えるかもしれません。
認知症の徘徊の場合、考えて隠れるわけではないので、すぐ見つかりそうなものですが、それがそうでもない。
知らずに危険な場所に入り込んで死ぬ例もあれば、記憶を喪失したまま何かの施設に収容されて生きている例もあります。
電車と人身事故を起こした例もありました。
自殺だったのか、ボケて線路に入り込んだのかはわかりません。
とにかく事故で電車は止まり、電鉄会社は91歳の老妻に監督義務を怠ったとして損害賠償を請求しました。
驚いたことに裁判所はこれを認めて老妻に支払いを命じたのです。
とにかく、老人の家出も子供の家出に劣らず、放置すると危険です。
家出老人捜索が得意な探偵社に頼むなどして、早く探すべきです。
最近のコメント